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in motionについて

in motion / 画面上の時間を補おうとする直線

この絵は人体の運動を表すことにより、画面にとっての時間(の経過)
を感じるものにしたいと思ってつくったものです。
そしてその時間が生む効果を期待しています。
それは等身大にしたモチーフに鑑賞者が体を合わせ体感、体験できる
というものです。
モチーフは突然世界に体を現し、
勝手に走り出し飛び込み消えてゆく。
画面の始まりと終わりをフェードイン、アウトさせることでその行為
を現象的に思わせるという意図があります。
走る、ジャンプするといった人間の行為はどこにでもあるもので、
その一つがたまたま壁に浮き上がったか、切り取ってきてここに写し
描いたという考え方をしています。
どこにでもある人間の行為(世界にとっては一つの現象)だからこそ
鑑賞者は自分の体とモチーフを重ね合わせ体感的に絵を感じることが
できるのではないかと考えました。
この絵の大きなテーマである時間の効果というのは実は単純で、鑑賞
者は右から左へと走り出す絵を追いかけていきます。音楽では1秒目
と10秒目に流れている音が違うように絵画上でも鑑賞者が目を使っ
て時間を作り絵を感じていきます。
そのときにそれがスムーズに行われるよう運動の残像や軌跡を表す
直線を描き足していきました。
遠目で見ると大きな物体(何かわからない)に見え、近づいて行く中
で人体というモチーフに気づき、気づけば運動の中に入っていくと
いうことも”モチーフに体を合わせ体感する”ということの手助けを
しています。

これらのヒントから
in motion (鑑賞者は運動の中に)
/ 画面上の時間を補おうとする直線
という題名にしました。

制作は3月8日から15日までの期間の中で約4日間程かけて行いました。
人体モチーフのモデルは東海林靖志(瞬project)でした。
by toga-c | 2011-03-29 14:53 | コンセプト/Concept


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